11.22
『一礼して、キス』
見る前はまさかこんなド変態映画だとは誰が思おう、古澤健監督『一礼して、キス』。これ絶対R指定でしょ。
最近の少女漫画は全然わからんし、まあ昨今流行りの青空映画か、くらいに想像してたら、まさかの弓道とエロの融合(いやもちろんキス程度しか映りませんが)。私が吉岡睦雄なら「部室でいかがわしいことするな!」とキレますね。
基本的には消極的なヒロインとミステリアスな後輩男子の惚れた腫れた。キラキラしていた校舎や同級生が、この後輩が登場するだけで映画がサイコになる。そして彼のキャラクターがモラハラDV野郎ギリギリ、でも「あ、変態だからそういうことではないんだ」と安心できるんだか不安なんだか。ふたりが屋外でエア弓道するシーンなんて、なんのプレイかとドキドキしました(でもそれが最後の試合に繋がる展開には感動するんですけど)。
クライマックスであるはずのふたりのラストバトルは、いろんなことが倒錯し過ぎで目眩。いやあなんかエラいもん見た。