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12.05

『南瓜とマヨネーズ』

冨永昌敬監督『南瓜とマヨネーズ』は、監督の洗練された演出力、撮影や音楽の繊細な表現力、役者さんたちの魅力、どれもこれも素晴らしかった、が、どーーしても物語自体がクソつまらない…としか思えず、まったく乗れなかったのであった。すまぬ。このうじうじした感じが日本映画っぽいと言えばぽいのかも知れんが。
もちろん魚喃キリコの原作漫画は読んだことはあって内容はわかってたはずなんだけど、ここまでガールズコミック世界代表みたいな魚喃ワールドに入れないってのはひとえに私が年取ったってだけの話だと思うので(事実劇場は若い男女でいっぱいだった)、映画に罪はないです。もう、20代の無職のミュージシャンやイケメンヤリチンに振り回される女の子を見ても、「知らんがな、さっさと傷つけよ」くらいにしか思えない心の汚れたBBAなんです。ごめんなさい。
しかしあんなに誠実だったエルネストくんがここでは最低なクズ男になってて、悲しかった。