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3.28

『RAW少女のめざめ』

丁度94年の映画『ミナ』のことを思い出した日に、同じ松浦美奈さん訳のジュリアン・デュクルノー監督『RAW少女のめざめ』を見て、時代って変わったんだな…と思ったりした。監督は83年生まれの女性だそうな。
ベジタリアンだった少女がちょっとしたきっかけでカニバリズム(人肉を喰う)にめざめる話なんですけど、途中までは「ふむふむ、女の子の性の目覚めと食欲と人間の凶暴さをカッコよく描いてるわけね」と普通に興味を持って見ていたのだが、ラスト(と音楽)があまりにもズッコケるオチだったので、思わず吹き出してしまった。こんなことせず、主人公はこのままひたすら孤独に人肉を求め、お姉ちゃんとひっそり男を食って生きてったのでした、って話の方が絶対かっこよかったと思うんだけどなあ。残念。
事前に、描写がグロ過ぎてヤバいと聞いていたので相当覚悟していたのだが、まあ、思っていたほどではなかったかな(髪の毛のシーンが一番イヤだった)。人肉喰うより喰われるより、こんな獣医学部には死んでも入りたくないなと思った。映画でしか見たことないけどさ、外国の大学生って基本的にバカなの?