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4.12

『ダンガル きっと、つよくなる』

偶然か日本の時事問題にリンクした映画が続く、ニテーシュ・ティワーリ監督『ダンガル きっと、つよくなる』
インド初の女子レスリング国際選手が誕生するまでの物語ですが、ここでは女も男と同じ土俵で試合をし、パワハラコーチは完全に無視されてました、当然ですけど。
主人公が生まれる前→幼少期のトレーニング→成長してからのトレーニング→反抗期→和解期→試合当日のドキドキ、をだいぶ丁寧に反復しながら描写するものだから、140分の長尺はまあ仕方ないのか。インド映画らしく、笑いあり涙あり陽気な音楽ありで楽しかったです。
いや娘たちが幼少期の父親の熱血トレーニングは、「これただのDV親父なんじゃないのか… ?」と思えるレベルで、感動とはほど遠かったんだけど、娘たちの心が能動的に変化していくのと、終盤(かなり唐突にだけど)その父親が「女を見下している奴ら全員との戦いだ」と言い出すので、まあいいのかなと。ほんとにずっとそんなこと(男性優位への反感)考えていたのかはだいぶ疑問が残るが。
この映画で初めてレスリングがこんな躍動感のあるスポーツなんだと知れた。国歌にこんなに胸がときめくのも珍しい瞬間があった。