BLOG

4.15

『ワンダーストラック』

なんかあっという間に上映終わりそうな気がして、トッド・ヘインズ監督『ワンダーストラック』を見に行ったら、やっぱりあっという間に終わりそうな映画だった。個人的には大好きですけど。
この混乱する世界状況の2018年に、「なんの話をしとんねん!」とハリセンで突っ込みたくなるようなストーリー、1977年と27年のニューヨークを舞台にサイレントな世界を彷徨いミュージアムというワンダーなストラックと出会う孤独な子どもたち…。オタクが本気出せばこんなことが起こるんだなと素直に感動しました。『シェイプ・オブ・ウォーター』とか『ベイビードライバー』の監督は100回くらい見ればいいと思いました。
デヴィット・ボウイの音楽はよく知らないし、引用されてる映画の数々にも全然ついていけてないんだろうけど、多幸感というか贅沢感は十分に味わった、と思う。ただ、この主人公の少年は映画の色々を背負わされ過ぎて、変にグレないだろうかとちょっと心配。