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5.14

『娼年』

『パディントン』の吹き替えが好きだったアラフォーはショックを隠しきれないよ、三浦大輔監督『娼年』。あの松坂桃李くんが裸であんなことこんなこと…。めちゃくちゃ体を張って女と絡み、男とも絡み、江波杏子とも絡んだ桃李はよくやったと思うけれどもさ。
無気力を絵に描いたような大学生がある日突然会員制ボーイズクラブという名の男娼にスカウトされ、自分のセックスにダメ出しをされたことから「女性を本当に喜ばすセックスとは…」と本気で考え出す、というお話自体はそんなに悪くないんじゃないかと思わなくもなかったが、それ以外のエピソード(いきなりプラトンについて語り出すとことか)や、常に流れるジャジーな音楽とムーディーな夜景がギャグとしか思えなくて(しかし桃李のインタビューを読むと笑ってほしいと言っているので狙い通りなのかもしれないが)、ハードな性描写も、この監督がやりがちな人間の本質を露悪的に描く=赤裸々なセックス!という単純すぎる構図に既に飽きてる。最後の後光射す3Pはさすがにギャグだと信じたい。
それと、映画に出てくる幾つかのセックスにまつわる表現には※これはフィクションですって字幕入れた方がいいと思いました。あれ実際にやられたら絶対痛いでしょ。