5.18
『泳ぎすぎた夜』
なんか、狙ったみたいに昨日と真逆の映画になってしまった五十嵐耕平&ダミアン・マニヴェル監督『泳ぎすぎた夜』。こんなにフランス人が参加してる作品だとは知らなんだ。
雪に埋もれた青森県の小さな町で、小学生の男の子が父親を探してひとり大冒険。静かな初めてのお使い的な。セリフはほとんどなし。
しんしんと降る雪の音や柴犬のカチャカチャ鳴る爪の音、少年の自然な表情、独特な時間の流れ、とても繊細に丁寧に作られた映画だなと感心しつつ、是枝監督の映画を見ても思うことだけど、いつから日本のガキはこんなにおとなしくなったんだ?と疑問に思わなくもなかった。個人的には、車の鍵をいちいち確認するよりガラスぶっ壊して侵入するとか、勢いで人んちの犬のリード勝手に外してしまうとか、フロリダの子どもたちみたいになれとは言わんが、小津映画の子どもくらいには邪気がないと、「そんなやつおらんやろ〜」とイマイチ信用できない。私の心が汚れてるだけなのか?だとしたらごめん。
(そして基本的な疑問、これってお父さん幽霊なの…??)