BLOG

5.30

『私はあなたのニグロではない』

見たのは結構前なんですけど、たまにはアメリカの歴史でも勉強するべとラウル・ペック監督『私はあなたのニグロではない』。挑発的なタイトルとは裏腹に、大変教育的なドキュメンタリー映画で、普通にお勉強になりました。
名前くらいは知ってたけれど作品を読んだことはない、ジェームズ・ボールドウィンが、57年パリから故郷アメリカに戻り、公民権運動に参加、その活動や講演のドキュメンタリー。
サミュエル・L・ジャクソンのガチなナレーション(見た後に知った… )と、やっぱりかっこいいマルコムXと、重く辛過ぎる歴史、一瞬たりとも笑うことすら許さない真面目な雰囲気はちょっと硬過ぎるかなと思わなくもなかったが、しかしこういう映画を作らなければならなかったという現実がもっと辛いのか。
自分たち(白人)の優越感のため、恐怖を紛らわすための差別という言葉は今の日本にも思いっきり通用することで。私はあなたの在日ではない、ととりあえず言う。