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6.04

『50回目のファースト・キス』

ピーター・シーガル監督『50回目のファースト・キス』はマイベストラブコメのトップ3には確実に入る大好きな映画なわけで、それを日本でリメイクするって聞いたときの怒りは筆舌に尽くし難く。
そんな恐れ多いことをいけしゃあしゃあとやれる厚顔無恥な映画とはどんなもんかと福田雄一監督による『50回目のファーストキス』を日曜のカップルでほぼ満席な梅田のシネコンに見に行った私を讃えよ。
で全体の感想としては、実は福田監督の笑いのセンスは嫌いではなく、今回も悔しいかな数回は笑わされた(太賀カワイイ)んだけど、でもこの程度のことは頼むからTVの深夜番組でやってくれよーって感じ。何もワイハに行って名作映画を冒涜してまでやることじゃ絶対ない。話の内容とか細かい構成まで結構原作通りなので、そりゃある程度は見れるんだけど、それならほんまにリメイクが元ネタより面白くなるわけないし、あのシーンで山崎まさよしはさすがにないわー。
役者にとにかく早口でいっぱい喋らせる芝居とか一応アメリカのラブコメ的運動神経を意識してんだなとか、まさみたんは確かにチャーミングだなと思ったりしたけど、さすがにドリュー姐さんには、ねえ。
しかしそんなことより一番嫌だったのは、チャラ男の山田孝之(何がいいの…?)がやたらとミソジニーなキャラクターで、そのことに最後まで特にフォローがなく、それが面白いと思ってんのかダメだこりゃ、と呆れたことでした。