BLOG

7.01

『ブリグズビー・ベア』

ポスターを見て勝手におバカなアメリカ映画を期待して行ったら全然違った、デイヴ・マッカリー監督『ブリグズビー・ベア』。監督こそSNLの人気コメディアンユニットのメンバーらしいが、作品自体は超感動的で、めっちゃ泣けた。
25年間偽両親に監禁されてると気づかず、唯一与えられる「ブリグズビー・ベア」という教育番組だけがこの世の娯楽だと信じて幸せに生きてきた青年ジェームスが突然本当の両親の元で、現実の世界で生活することになるのだが…的な物語。
初めての本当の両親、妹、お酒、友だち、女の子、どれも新鮮で楽しいけれど、ブリグズビー・ベアも彼の大切な人生の一部であることは変えられず、そのフィクションと現実が「映画」を通してひとつの世界になる姿が美しく、生まれて初めて良いオタクを見た気分。日本のオタクが映画作りの映画を作ったら『桐島、〜』みたいな映画になる理由を真剣に考えて反省するがよい。
監督さんは85年生まれとたいそう若く、これは多分ミシェル・ゴンドリーへの若者なりのレスポンスなんだろうと思うと、その新陳代謝も素晴らしい。
しかしこういう映画にマーク・ハミルがあんな役で出て、しかも刑事役の役者さんがマークそっくりなうえにあんな台詞を言ってって、気の利いたジョークもスケールがでかくて気持ちい。オススメ。