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7.14

『ガザの美容室』

暑いですね。
タルザン&アラブ・ナサール監督『ガザの美容室』を見ました。センシティブでクラッシックな映画に反して、ヤングでワイルドな双子監督のビジュアルに若干動揺したものの、なんだか心強いものを感じました。
パレスチナ自治区ガザにある小さな美容室、順番待ちの女性客たちは旦那の愚痴や下ネタなどに花を咲かせる一方、扉の外では銃声が響く日常。
美容室という狭い空間を舞台に、何気ない会話に滲む不穏な私生活、宗教や国籍の違い、そこにじわじわと侵食してくる戦争、そんな状況でも脱毛や花嫁衣装を当たり前に諦めない女たちの姿が逞しいやら哀しいやらで、でも私たちはこうすることが男どもに抵抗する唯一の方法だと知っていて、そのことを改めて映画を見ながら確認できた気がした。しかしともかくこんなしょーもないこと(男の見栄?)に使われたライオンが一番不憫!しかもメス!