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7.16

『女と男の観覧車』

暑いですね。
ウディ・アレン監督最新作『女と男の観覧車』を見ました。女が先って邦題がミソなんですかね、知らんけど。
50年代のコニーアイランド、賑やかな浜辺、キラキラした遊園地にくたびれた中年夫婦とギャングに追われる義理の娘と若くてイケメンなチャラ男が入り乱れる物語、って書くとよくわからないけど、かなり良かったように思う。
ほとんど主人公たちの住む小さな部屋の密室劇を、本当に魔法みたいな照明と撮影で、苦々しい話なはずなのにおとぎ話のような不思議な感覚になる映画で。しかし結局はもう若くない女の更年期障害を辛辣に描くミソジニーかよと思いかけたがこの監督の場合男(というか自分が)主人公でもとことん情けない話だったりするし、つまりは捻くれたじいさんなのかと今更納得したりした。放火が趣味の映画オタクな息子ってのがね。
しかし、個人的には40歳を目前に「自分はまだイケてるはず!」と若い異性を恋人にしてみたり過去の夢を引きずったりするのは圧倒的に男性だと思いますよ…。