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10.08

『バッド・ジーニアス』

高校生の頃『ザ・カンニング[IQ=0]』が大好きだったあたしたち(親友はカンニングがばれて停学になってたけど)としては楽しみにしていたナタウット・プーンピリヤ監督『バッドジーニアス 危険な天才たち』。途中まではとても楽しんで見たんだけど、最終的に私の人格を全否定されたような、辛い気持ちに…。
タイの進学校で奨学生の秀才主人公リンが、超富裕層カップルの同級生に高額のギャラでカンニングを依頼され、最終的に国を超えてのグローバルなカンニング大作戦に。そのカンニングの奇想天外な方法、バレそうでバレないスリリングな展開には手に汗握るほど興奮したんだけど(シドニーに行ってからはちょっと無駄に引っ張りすぎかなと思ったけど)、色々トラブルが起こった末、もうひとりの貧しい秀才バンクくんがラストにとった行動に対するリンの反応に「えええ?!」とずっこけてしまった。バンクくんがいきなり「グレイキング・バッド」のウォルターみたいになったのは「いい感じやん!」と盛り上がったのに、そっからのあの終わり方、やっぱり微笑みの国の映画はそうなのか私みたいな汚れた人間は受け入れられないのかとちょっと落ち込んだ。めちゃくちゃ個人的な感想ですが。
そしてやっぱり、この富裕層組のバカっぷりも見てて痛かったよね。微笑みの国でもバカは自宅のプールで泳いでんのかってね。どこの国も大変ね。