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10.28

『プーと大人になった僕』

真面目なあたしは事前にA・A・ミルン「クマのプーさん」「プー横町にたった家」(ユリイカ04年特集「クマのプーさん」はさすがにどっかいった)を読み直してからようやくマーク・フォスター監督『プーと大人になった僕』に挑んだのでした。
しょっぱなからユアン・マクレガー演じる大人になったクリストファー・ロビンの現実が過酷過ぎて(戦場→社畜)夢壊され過ぎでちょっと笑ってしまったし、全体的に映画として特に優れてるとは思わなかったけど、でもこれは全世界の猫飼いに共通すると思うけど、おつむの小さいプーの発言とか行動がいちいち自分ちのバカ猫と重なって、「うう、私も自分の都合で猫に怒鳴ったりボコったりしてた…。ごめんよプーたち…」という気持ちになって涙を抑えきれなかった。でも足に蜂蜜つけたままウロウロされたら絶対ガチギレする。
お話の流れとしては、あ、プーと仲間たちってクリストファー・ロビンにだけ見えるものじゃないんやと微妙に納得できない部分有り(最近の映画の傾向としてイギリスの人って喋る動物とか動くぬいぐるみにとても寛容なのかと)。でもまあこうするしかないのか。
しかし、プーをはじめとするぬいぐるみたちの質感(それぞれの毛糸の種類の違いまでも)を感じさせるCGの技術、そして動物とぬいぐるみの中間のなんとも言えない表情の表現にはさすがに素直にめちゃくちゃ感心しました。