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10.30

『500ページの夢の束』

見逃した〜と思ったらまだやってた〜ってことでベン・リューイン監督『500ページの夢の束』を今更ながら。
自閉症を抱えながら家族と離れて生活する主人公ウェンディは、大好きな「スター・トレック」の脚本コンクールに挑戦するため初めてひとりで施設を飛び出しハリウッドまでの数百キロを愛犬と共に旅することに。
全体的に悪くない、いい映画だと思うんだけど、もうちょっと「スター・トレック」と主人公の関係とか絆を彼女の視点から描いた方が面白さが増したように思う。警察官とのクリンゴン語のやりとりがとても良かっただけに、でもあれだけじゃただのオタクに見えなくもない。見た後に知ったけど『セッションズ』の監督だということで、あれも悪くないけど丁寧にすべきポイントが微妙にズレてる映画だったような。
そして、こういう問題を抱えた妹を持つ姉の苦労と男性性の不在という点で先日見た『バーバラと心の巨人』と非常に似通っているのは偶然なのかなんなのか。
しかしそんなことより、この映画は、あのダコタちゃんが「ピーナッツバターサンド」という単語を発するという、マニアにはたまらないシーンが二度もあります。個人的にはそれだけで大満足。