11.04
『月極オトコトモダチ』
結局一回しか六本木に行けなかった東京国際映画祭ですが、そこで見た穐山茉由監督『月極オトコトモダチ』がなかなか素敵な映画だったので今年はそれで良しとする。
WEBマガジンの編集者である主人公の那沙は、「男女の間に友情は成立するのか」という疑問を検証するため「レンタル友達」を利用して草太という青年と仲良くなってみるのだが…というお話。
ポップなタイトルや映像にオシャレな音楽と可愛い女の子たち、と並べるとなんかイマドキの薄っぺらい映画みたいなイメージだけど、働く若い女性がちゃんとひとりの知性と感情を持った人間として映画の主人公として能動的に活躍する、非常に現代的で頼もしい作品(むしろ男性の存在感のなさが潔かった)。子宮で考える系でも思春期こじらせ系でもない、優れたアメリカのラブコメ映画にも似た雰囲気。こういう映画がダメだとかいうおっさんはもういいんじゃないかな。
個人的には、男女の友情は成立する、っていうか、成立しないって考えてる人がむしろ怖いし、これからの若者には性別なんて気にせず生きてほしいな〜と思います(何故そこにこだわった??というこの作品への疑問は有る)。
こちらの作品は、MOOSIC LAB2018でも上映されるそうなので、その機会に見てみることをおススメ。