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11.10

『華氏119』

真面目なあたしはアメリカ中間選挙の日に、マイケル・ムーア監督『華氏119』を見たのでした。
いや今までマイケル・ムーアの映画って(数本しか見てないけど)、どこか半笑いで見る感覚だったんだけど、今回はさすがに「笑い事じゃないんだぞ!」と怒る監督の姿に「ほんとにそうですよね…」と素直に反省するしかない。監督のトランプ憎しはまあ想像の範囲内だけど、全然知らなかったアメリカの地方の現状や貧困層の状況はかなり衝撃的で、特にフリントという超デッドシティの水質汚染やオバマ政権時代の空爆にはマジでドン引きした。これって日本で報道されてないよね?もしくは日本もほんとは沖縄にこれくらいしてもいいと思ってるのか?オバマよ。
そしてやっぱりどんな文脈であれ銃規制を訴える十代の若者たちの姿には真っ直ぐに心打たれて涙ぐんでしまうし、このままじゃ本当にダメなんだなと(銃規制に関する寓話として「ボージャック・ホースマン」S4E5が超秀逸なので一見の価値あり)。だからこそラストの彼女のスピーチは長くても6分20秒流した方が良かったように思う。
しかし映画にも出ていたムスリムの女性ラシダ・タリーブさんが当選したようで、とりあえず、良かった。