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11.15

『マイ・プレシャス・リスト』

今更ですけどスーザン・ジョンソン監督『マイ・プレシャス・リスト』、なかなか良い映画だった。
14歳でハーバード大学に入学するほど秀才の主人公キャリーは、しかし友だちも彼氏もおらず人付き合いは超苦手タイプ。ある日唯一の話相手のセラピストに幸せになるための6つの課題を出され、半信半疑にひとつずつ実行していくことに。
おしゃれ過ぎずダサ過ぎず、ペラペラと理屈ばっかりしゃべる主人公は、嫌な奴と憎めない表情のバランスが絶妙で、最後までめんどくさい自分の性格を無理やり明るくしようとかするのではなく、あくまで彼女は彼女のまま世界がちょっと優しく見えてくるという展開に好感度大。ここでも女性監督だからか、映画の中で女の子の意志がちゃんと尊重されてる印象。意味不明な同僚とかイケメンのオタクとか、脇のキャラクターも良かった。ハーバード(で文系)って今でもアメリカで凄い大学扱いなのかとちょっと驚いた。
離れて暮らす父親との関係が子どもっぽいかなと思ったけど、19歳の一人娘ならまあこんなもんか。
しょーもないインテリ気取りの男にヤリ逃げされるならどうせなら私もマンハッタンが良かったナ…と思った(あれはエロいことを言わされようとしてたってこと?「屈辱的よ」と断るのもいいね)。