12.06
『バルバラ セーヌの黒いバラ』
バルバラさんのこと1ミリも知らない私でも楽しめるのかしらと不安を抱えながら、マチュー・アマルリック監督『バルバラ セーヌの黒いバラ』を見た結果、めちゃくちゃ面白かったから無問題。マチューかわいい。
映画の設定は、伝説のシャンソン歌手バルバラを演じる女優ブリジット(ジャンヌ・バリバール)とそれを監督するイヴ(マチュー・アマルリック)、その映画内映画や撮影現場の様子をメタ映画って言うんですかそういう造りになっている。がしかし、映像で見る限りそっくり過ぎるバルバラとバリバール、その二人を見つめるマチューの表情(かわいい)に、一体何がどっちでそこがいつなのかどこなのか……とスリリングに彷徨ってたら突然「カット!」の声と共に解体されるセットにハッとしたり。
いわゆる普通の伝記映画ではないけれど、女優と映画監督もしくは憧れの歌手とファンの男の子(マチューかわいい)、それだけで十分誰かの歴史や愛を感じられる時間でございました。
それにしても、バリバールさんがどの場面でもものすごいヒール履いててぶっとんだ服着てて、でも超おしゃれで似合ってて、映画のクレジットの文字さえもおしゃれで、まいったまいった。