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12.08

『ヘレディタリー/継承』

数日前テキトーに書いたことがもしや本当にそうなのか…?と見ながら不安になった、アリ・アスター監督『ヘレディタリー/継承』(これもA24だったのね)。
意味ありげな伏線が続く前半(その伏線には本当に意味があるのかもわからんけど)に大阪人のいらちが爆発「さっさとせんかい!」とイライラ、ようやくちょっと盛り上がってきたと思ってもイマイチはっきり見せてくれない思わせぶりの連続に「はっきりせんかい!」とイライライラ。親父可哀想過ぎない?
呪われた一家の家の雰囲気とか、何かがいるようないないような気配の作り方とかは悪くないと思ったんだけれど、いかんせん、悪魔とか降霊とか言われてもその怖さにはピンと来ないし、やっとその姿が見えかけたところで終了って。って。「大事なんはそっから先ちゃうんかい!」。ホラーな雰囲気は上手だけど、全体的にホラーのバッタもんみたいな印象。
それと、こないだのホラー映画(『イット・カムズ… 』)同様、HPの「シークレットレビュー」ってのがほんとーーに不快。本国でもこんなことやってんのかな、絶対やめた方がいいよ。見た後に謎解きとか、要る?
この映画で唯一怖かったのは、お葬式と自助会で娘の口から語られる母娘関係、かな。「ああ、わかるよそれ…」とゾッとしました。でもトニ・コレットにはラブコメの方が似合うよよよ。