12.27
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
今年中にどうしてもこれだけは見ておきたかった、リッチ・ムーア&フィル・ジョンストン監督『シュガー・ラッシュ:オンライン』。さすが期待を裏切らない、いやそれ以上の面白さでございました。大満足。
この監督たちの前作『ズートピア』がさすがに説教臭いという一部の苦情に対して、今回は思いっきり娯楽として楽しませつつ、友情と人間の欲望のあり方に対して非常に倫理的なメッセージは確実に伝えるという、知性の塊みたいなアニメーション。その想像力に涙した。
最近の(海外)アニメの定番である、主人公の男の子はめっちゃいい奴やけどめっちゃバカ、はここでも有効で、男性性の存在感のなさが極められていて、ディズニーしかできない、でもディズニーがそこまでやるか?!と驚くようなプリセスたちの自己批判に満ちた笑い、そして不具合(ノイズ)プリンセスのヴァネロペちゃんのハスキーボイス、王子様以上に王子様なシャンク様(めちゃ萌え)などがとにかく見事。子どもの時にこれ見たかったなあ(でも子どもの時に見てたらネットの内側ってほんとにこんななんだと信じてたと思う)。
ネット民としては苦笑するしかないようなSNSいじりも面白かったし、ポップアップとかノウズモアとかこんなのよう考えるなあと感心したし、何より全部が可愛い。凄い。
極めつけは、最後のおまけみたいなうさちゃんゲームのアニメーション。大爆笑したけど、冷静に考えたらかなりヤバイ。見るべし。