1.13
『アイ・フィール・プリティ!』
年明け一本目はテンション高めの映画が見たいなと、梅田の地理に文句垂れながらもアビー・コーン&マーク・シルヴァースタイン監督『アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング』をチョイスした結果、めっちゃテンション上がった。
自分に自信がもてないぽっちゃり女子の主人公レネーは、頭を強打して、自分がめちゃくちゃスタイルも顔も完璧な人間に生まれ変わったと錯覚する魔法(?)にかかってしまう。他人から見れば以前とまったく同じレネーなのだが、自信に満ち溢れまくった彼女の行動は自然と周囲もハッピーにしていくのだが…、というめちゃくちゃなおとぎ話のようで「自尊心!大事!!」という超ド直球な熱いメッセージに笑って泣いて忙しい。この映画に「??」と思う人がいるのもわからなくはないがしかし、「ちょうどいいブス」なんて言葉が炎上するこの国にはただただ羨ましいとしか。もちろんデブで根暗が悪いこととは思わないが、「(他人が見て)美人になることが夢なんてつまらなすぎるわよ!」と友だちも怒ってたしね。他人からは完璧な人間に見えても本人はなんかしらコンプレックスを抱いてる、アニメ声のミシェル・ウィリアムズも見直した。
レネーのボーイフレンドの、ゲイではないけど現代の男性中心主義なマッチョ社会についていけない地味目男子というイーサンのキャラクターが、今までいそうでいない新しさで、とても良かった。彼がハジけるレネーを見ながら笑顔で「将来は君になりたいよ」ってセリフにやたら感動してしまった。
主演のエイミー・シューマーはもちろん以前から大好きやったけど、日本語吹き替えは渡辺直美が演じてるらしく、機会があればそちらも見てみたい(直美がイーサンの生年月日調べたっての超わかる…)。