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2.18

『メリー・ポピンズ リターンズ』

子どもの頃の将来の夢は家政婦さんでした。なのでロブ・マーシャル監督『メリー・ポピンズ リターンズ』を見ました。64年版は多分見てるけどほとんど記憶になし。
ブロードウェイ的には知らんけど、『シカゴ』見たときから薄々感じてたけど、この人映画撮るの下手よね。せっかくのミュージカルシーンにぶつぶつ切り過ぎで全然躍動感が感じられず、ワクワクするはずが退屈とすら感じさせる。これなら数日前にTVでやってた『ラ・ラ・ランド』の方がまだマシなレベル。アニメーションの場面だけがちょっとテンション上がった(しかし長い)。
そして、いくらおとぎ話とはいえ、物語に緊張感がなさ過ぎて、メリーポピンズが何しに来たかもイマイチわからんレベル。父親と銀行の関係の深刻さも薄っぺらいし、メリル・ストリープが踊って唄って頑張ってたシーンなんかは観客に一体何を伝えたかったのかすらわからんかった。格差問題や黒人キャストの使い方も適当過ぎて酷いよ。
と、一方的に夢を壊された感からかなり辛い感想になってしまったけど、それでも「まあ、いいか」と思えたのはひとえにエミリー・ブラントの美しさゆえ。『アジャストメント』で惚れたけど、こんな売れっ子になるとは予想外。最近の出演作を考えるにもうちょっと良い監督に撮ってもらいたいところ。