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2.25

『洗骨』

最近全然テレビで見かけないなと思ったらこんな映画撮ってたんですね、照屋年之(ガレッジセールのゴリ)監督『洗骨』。日芸映画学科出身とは知らなんだ。
芸人としては好きやけど映画はどうなんでしょうねと疑いながら見たけれど、これがかなりよくできた笑いあり涙ありの好感のもてる上品な作品でびっくり。押し付けがましくない脚本と考えられてる演出や音楽、狙ったギャグはいい感じに面白く、沖縄は粟国島の嘘でしょってくらいキレイな海にも癒されて。
母の死をきっかけに久しぶりに集まったワケあり家族が、「洗骨」という儀式のために再び家族の絆を取り戻すストーリー、と聞いて、もっとスピリチュアルな気持ち悪さを想像してしまったけど、生と死とかあの世とこの世がひょいひょいとそこら辺に存在する軽さが素敵でした。奥田瑛二の会陰切開はちょっと笑えないグロテスクさではあったが…。
お笑い担当の鈴木Q太郎も上手かったと思うが、やっぱり大島蓉子の強くて逞しいおばあっぷりが気持ち良かった。
そして久しぶりに見た気がする奥田瑛二のあまりの老け込みっぷりに驚いたのだが、これが渾身の役作りなのか最近こんな感じなのか、わからん。白ブリーフで頑張ってらっしゃいました。