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3.12

『運び屋』

久しぶりに行ったけどやっぱりユナイテッドとしまえんは良いシネコンですね、クリント・イーストウッド監督『運び屋』を見ました。
87歳『グラン・トリノ』以来11年ぶりの監督・主演作ということで、もっと重厚で深刻な、ずーんとくる系映画かと勝手に思っていたが、まさかのと言うかやっぱりと言うか、食えないジジイの食えない映画で、さすがと言うかそりゃそうかと言うか。しかしさすがにいくらなんでも3Pはないと思うぞ。しかも二回も。退役軍人って何してもいいのか。
長年ユリの栽培にかまけて家族を顧みなかったちょいワルなじーさんが事業に失敗して離婚した妻や娘たちの信頼を取り戻すのに頼ったのはお金。で、家族のためとか思ったのか知らんけどやばい仕事だとわかりつつ鼻歌なんか唄いながら結構楽しげにドライブついでにクスリを運んで、マフィアに気に入られて華やかなプールパーティー(長い)をエンジョイ、ご褒美3Pまで楽しんだら、そりゃ家族に絶縁されるし自責の念にかられるて自ら罪を認めるのも当たり前やろと思うけど、最終的になんかニコニコしながら見終わってしまうのがミステリー。まあイーストウッド様が楽しいならいいんだけど、さすがに妻と娘がやや不憫と感じてしまった。しかしローレン・フィッシュバーンとブラッドリー・クーパーの「他の誰でもよくね?」感は、なんなんでしょう。あと、ビアンのバイカー軍団とか突然の豪雨とか、「何これ?」って謎がいくつもあるけど、まあ面白かったからいいんだけど。