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4.02

『ブラック・クランズマン』

ようやっと、スパイク・リー監督アダム・ドライバーのネルシャツ七変化映画『ブラック・クランズマン』を見ました。個人的には、そのへんの男性が着ると子供っぽくなり過ぎるバッファローチェックをさらりと着こなすアダムが一番萌えました。でもあのコーデュロイボアジャケットもイケてましたね。あとあの銃さばき。あとあの胸板。好きです。
70年代のアメリカ、黒人刑事と白人刑事が二人一役でKKKに潜入捜査に挑むという嘘のような実話を基にした映画。
このトランプ政権下に改めて怒りを表明せずにはいられず、しかし重くなりがちなテーマを洒落た音楽やひょうひょうとした役者たちの芝居でしっかりエンターテイメントに仕立て上げ、でも見終わったあとにはしっかり社会派な、文句なく面白い作品だと思います。
がしかし、作品の中で主人公ロンくんの周りにいる白人はアダムはもちろん最初から最後までみんないい人で(ひとりウザい先輩警官がいたけれど)、KKKが最低最悪な集団ってことは見る前からわかってることで、そこに特にドラマはないんだ…とちょっと拍子抜けしたかな。
でももちろん、最近流行りの応援上映状態の『國民の創生』シーンなんかは本気でぞっとしたし、黒人を的にした射撃なんかはグロ過ぎて耐え難いし、これを見てやっぱりヘイト野郎は恐ろしく醜いなと感じたし、アダム目的で見た若い女性たちがそういう風に考えるきっかけになればアダムも喜ぶと思います。