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4.04

『美人が婚活してみたら』

上映前の女子トイレの行列にびびった、大九明子監督『美人が婚活してみたら』。お目当は圭か倫也かRGか。
不倫続きだった32歳の美人がある日結婚しようと思い立って婚活サイトに登録、何回もマッチングデートを重ねるうちに見えてくるものとは…、というネット漫画が原作らしい物語の脚本をシソンヌじろうが書いておられます。
映画は、主人公のタカコが公園でひとり「死にたい…」と呟く姿から始まるものの、この美人は特にメンがヘラってるってわけでもなく、不倫で開いた心の穴をヤケになって結婚で埋めたいのでもなく、途中までは「ただの軽薄な奴なヤツにしか見えないな…」と思っていたけれど、中盤の「私セックスしたいだけなんだ」「恋がしたいんだ」というモノローグで、「ああ、別に軽薄な女子でいいのか」とぼんやり納得。アメリカのラブコメに出てくる大人の女の子っぽい軽さ。何かと女子像重くなりがちな日本映画には珍しく、「美人」と言われても謙遜しないとことか、ムカつく相手には「死ね!」って言っちゃうところとか、いいんじゃないでしょうか。細かい笑いの確かな面白さもラブコメ感があって良かった。RGめっちゃ笑った。
ただ、あのベッドシーンどのタイミングで避妊したんや?ってのが引っかかったかな。そして主人公には、「倫也と結婚しとけ!逃がした魚はでかいぞ!!」と大声でアトバイスしたい。