BLOG

4.06

『ビリーブ 未来への大逆転』

えらい評判がいいので見にいってみたミミ・レダー監督『ビリーブ 未来への大逆転』、確かに良き映画でした。
現在も米最高裁判事として現役で活躍するルース・ベイダー・ギングスバーグの、弁護士を夢見た50〜70年代にかけて女性差別と偏見と戦い続けた物語を、ご本人の甥っ子さんが脚本を書いてるそうな。『グリーン・ブック』もそうでしたね。
50年前のアメリカはこんなにも性差別が酷かった!と実例が上がれば上がるほど、今の日本よりマシ…と思えるようなヘルジャパンで、この映画に何か難癖をつけれるわけがなく、理不尽極まりない現実に感情的にならず知性と理性で戦うルースの姿は神々しいほど輝いて。学生時代から彼女を支える夫のアーミー・ハマーが、パーフェクトヒューマンとしか言いようのないパーフェクトヒューマンっぷりで、その神々しさも半端なかった。もうちょっと彼の内面的なことに触れられてもよかったかなと思うけど、この扱いも監督(女性)なりのこれまでのハリウッド映画への皮肉なのかなと思ったり。
フェミニストがまた騒いどるわいとは思わせない、夫の病気と、重要な裁判が男性による母親の介護をめぐる訴訟ってのがいい(まあこれも今更日本で社会問題になってるわけですが)。
歳を重ねるルースの着こなしもめっちゃ素敵で、このトレンチコートとスカーフ使いは普通に憧れます(ってピーコも言ってる)。娘ちゃんのファッションも可愛かったけど。
5月にはRBGのドキュメンタリー映画も上映されるそうで、そちらも是非見たくなりました。