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4.19

『ワイルドツアー』

三宅唱監督『ワイルドツアー』を見てまず一番びっくりしたのはYCAM(山口情報芸術センター)の立派なこと。あんな施設が身近にある街、普通にめっちゃ羨ましい(東京にも大阪にも探せばあるのかも知れんが…)。
そして次に驚いたのは、21世紀は大学生も中学生もえらい真面目でおとなしいんだなあってこと。学校の強制的な遠足でもないのにみんなで山登りなんか(引率する立場でもされる立場でも)絶対イヤじゃね?と思ってしまう20世紀の登校拒否児としては異星の映画のように見てました。
その彼女/彼らのキラキラした表情、会話、行動と成長、DNA採取というミクロな世界と山口の自然というマクロな世界が混在する世界、相変わらず感心する演出力とつい笑ってしまうユーモアには安心できる反面もうちょっと不安にさせて欲しいな…とワガママを感じた部分も有り。立ち入り禁止区域に入らんのかい!的な。そして二月の設定にしては女子チームの登山スタイルが薄着過ぎて心配になった…。