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5.11

ジャン・ユスターシュ×5

先日の反省も虚しく、相変わらずボケた頭に続いては連休中全然行けなかったジャン・ユスターシュ特集ー映画は人生のようにーにようやく向かい、『わるい仲間』(63年)『サンタクロースの眼は青い』(66年)『ママと娼婦』(73年)『不愉快な話』(77年)『アリックスの写真』(80年)なんかを続けて見てしまった。
そして、どれもこれも本当に「不愉快な話…」としか言いようのない、どうしようもない男どもの話で、ユスターシュが令和の時代に活躍してたら相当アウトな奴やな…としみじみ感じたものの、数十年ぶりにスクリーンで見た『ママと娼婦』なんか、3時間40分もあるうえ、マジで地味な世界なのに退屈する暇のない恐ろしい映画で、めっぽうおもしろくて、いやはや。20代の頃、ユスターシュが何なのか(人名なのかすら…)知らずに見てた自分が何を感じてたのかは思い出せないけど。なんやねんこの男、くらいには感じてたかな。
今回初めて見た『アリックスの写真』は、最初は「ふむふむこういう感じの映画ね」と落ち着いて見てたものの、途中からめちゃくちゃ不安になる展開で、最終的に自分が何を見たのかが謎過ぎてヤバかったけど、鑑賞後に読んだ須藤健太郎著「ジャン・ユスターシュ評伝 映画は人生のように」のおかげでなんとか事なきを得た、はず。