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5.13

『ザ・バニシング-消失-』

見た後こんなに嫌あああな気持ちになる映画も久しぶりやわ、ジョルジュ・シュルイツァー監督『ザ・バニシング-消失-』。88年のオランダ映画がなんでかこの度劇場初公開だそうですが、なんで今これを公開しようと思ったのか、責任者に問いたい。
いや、極めてシンプルな脚本と洗練された演出、それなのにじわじわとハラハラする手に汗握るサスペンス、なにか大げさなことが起こるわけでもないのに絶望しかない世界はほんとに面白いと感心したんですよ心から。
がしかし、若々しさが眩しい爽やかなカップルが、ちょっぴりドジでのろまなスーパーサイコ野郎に目をつけられたことから、目も当てられない結末に…ってちょっとさすがに可哀想過ぎひん?!と言いたくもなる。何回も練習して失敗してそれでも諦めず、普段は家族や他人にも優しい、やたらと人間味溢れるサイコ野郎、マジこいつなんなん?!イヤ過ぎてヤバい。
一瞬の偶然とその先の必然、ぜっっったいに知らない男の車には乗らない、と強く心に誓ったのでした。