5.17
『RBG』
こないだ見た『ビリーブ 未来への大逆転』で「いくら実話だとしてもさすがにこんなパーフェクトヒューマンおらんやろ〜」と意地悪いことを思ってしまったのだが、そのモデルであるアメリカ女性最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグのドキュメンタリー、ジュリー・コーエン&ベッツィー・ウェスト監督『RBG 最強の85歳』を見てみたら、マジでルースもその夫マーティンもパーフェクトヒューマン過ぎてビビった。てかフィクション以上の強烈さで、事実は小説よりも奇なり、なり。
何より、『ビリーブ』では描かれなかった現在のルースがとにかく魅力的で、これは確かに現代のティーンたちにも支持されるのはめちゃくちゃ納得(『LEGO®︎ムービー2』にも出てきます)。ケイト・マッキノンのモノマネにも爆笑する余裕のかっこよさ、現在進行形でガンを抱える85歳の身体で、一日で私の10年分くらいの筋トレしてらっしゃいました。
そのうえで、彼女がこれまでに想像を絶する戦いを経てひとつひとつ獲得してきた法の下の男女平等(しかし弁護士にはなれなかったわけだけど)、その偉業にただただ感動するしかない。
そんな彼女を若い頃からパーフェクトに支え続けた夫の、「彼は自分に満足してるから私に嫉妬しなかった」というポジションも最高かよっていうね。
『ビリーブ』で、このスタイリストお洒落やなと感心したが、実際のスールも若い頃からスカーフ使いや判事になってからの制服のアレンジなど、真似したくなるセンスの持ち主で素敵。最強(そりゃトランプのことなんか嫌い過ぎてヤバいわな…)。