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5.19

フィリップ・ガレル×2

なんとか特集最終日までにはと滑り込んで、フィリップ・ガレル監督特集にて、『救いの接吻』(89年)『ギターはもう聞こえない』(91年)だけは見れた。
なんと両方とも初見でして、そのことからもわかるように私はガレルに関しては全然真面目な観客ではなく、なので監督ご本人の自伝的物語だということもあんまり知らないまま臨んだ『救いの接吻』は、「この女マジで激ヤバやん… 」とか「フランス人はこんなに四六時中愛について思考しているのか…」とかトンチンカンな感想を抱きつつも、小さな人間関係が途方もない愛の物語に広がる世界と音の様子に静かに感動しました。『ギターはもう聞こえない』に至っては、主人公が『ザ・バニシング』のあの娘さんだと気付いた瞬間からただただ彼女の幸せを願うのみだったのにこんな結末でショック過ぎたけど、愛にたどり着けない彼女の姿が残酷だけど美しく、辛いけど感動しました。そして鑑賞後にパンフレットを読んで自分の無知っぷりに愕然としました…。