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5.21

『恐怖の報酬』

花金の夜にふらっと近所に映画でもと早稲田松竹さんに行ったらほぼ満席でびびった、ウィリアム・フリードキン監督『恐怖の報酬オリジナル完全版』(77年)。そんな人気作なのかと嫌が応にも期待が高まったのだが。
冒頭から、意味ありげな銃殺事件、反米テロ、フランス貴族の没落、教会強盗、と立て続けに起こる事件に気が抜けず、これがどうつながっていくんだろうとドキドキするも、主人公たちが南米の僻地に行ったあたりから微妙に謎展開、ハイローばりの爆破のあと、そのままたけし城みたいな無理ゲーに突入、豪雨の中の吊り橋チャレンジ(しかも二回)には声を上げて爆笑するしかなくなってしまった。あんなん、爆発物積んでるとかそういう問題ちゃうやん。しかもそのあとまだ大木チャレンジがあるって絶対ギャグやろ。2台目のトラックの奴ら可哀想過ぎるし。
最後まで見ても結局最初の事件たちがどこにつながったのかはわからないまま、メロウなダンスに色々うやむやにされて終わっていった印象。これが作られた77年の状況がイマイチよくわからないけど、今見るとだいぶトンデモな映画な気がした。他のお客さん(中年サラリーマン多数)はどうだったんだろう…。