BLOG

5.28

『ドント・ウォーリー』

ジョン・キャラハンという漫画家のことは知らなかったのだが、ガス・ヴァン・サント監督『ドント・ウォーリー』を見て、しみじみ「酒は怖いな…」ってことはわかりました。
酒に溺れて自動車事故を起こし車椅子生活を余儀なくされ、さらに酒に溺れまくり、しかし幾つかのきかっけと出会いの中で、お酒をやめ漫画を描き、高速で車椅子を飛ばす。
わかりやすい時系列で話が進むわけでなく、ホアキン・フェニックス演じるジョンがいわゆる哀れな障害者ってわけでももちろんなく、なんとも不思議な時間の流れ方のする映画だったけど、ガスさんも67歳になるまで色々あって、優しくなったんだな…とじーんとしてしまう作品でした。事故で体が不自由になったから最低な人生なわけでなく、別に元々ダメ人間だったと、いつか思えるようになりたいもんです。CAスタイルのルーニー・マーラが美し過ぎて、妄想の美女かな?と思ったけど、現実の恋人設定であった(しかしよく考えると最近のアメリカ映画人気者大集合の豪華キャストよね)。
見ながら、最近何かと話題の『こんな夜更けにバナナかよ』(映画も本も柳澤寿男のドキュメンタリーも一応見た)モデルとなった鹿野さんの様子との違いを考えたりしました。