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5.30

『スケート・キッチン』

上映前から周りのお客さんが普段映画館では見かけないようなガチでイマドキのオシャレな若者ばっかりで、その時点でテンション上がったクリスタル・モーゼル監督『スケート・キッチン』、本編を見てもかなり大好物なガールズムービーで大満足。実家の母に「お前にはもう若過ぎる」とdisられてもMiuMiuを愛用し続けて良かった。
詳しいことはあんまりよくわかってないんだけど、NYに実在する「スケート・キッチン」という女の子たちだけのスケートクルーの、実際のメンバーが彼女たちの日常を演じている(しかしドキュメンタリーではない)、らしい。
周りの男子からは「荒くれ女子軍団」と呼ばれ、あらゆる人種とセクシュアリティのガールズたちがスマホと葉っぱを握りしめ、他人(異性)の目なんて気にせずスケボーに乗って街を疾走する姿は、彼女たちから見える世界の景色を想像すると、この青春が素直に羨ましいなあと思ってしまうほどカッコよくて美しい。ダサ可愛いメガネ女子カミーユのチャーミングなことこの上なし。
同年代の女性監督、とういことは、95年『KIDS』世代だと思うんだけど、ほんといい意味で時代は変わった!と実感できました。いまのガールズたちはHIV伝染されたり、孤独をこじらせたりしてるほどダサくないってね。
そして最近の日本映画を見てとにかく不満だった「みんな良い子過ぎないか?」問題もここではあっさり解消されてて、「ですよねー!」って叫びたかった。