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7.09

『さよなら、退屈なレオニー』

ちょっと大阪に帰ってる間に色々あって、色々あり過ぎて、呆然としながら一旦東京に戻ってきて、また来週あっちに行く用があったりするんですけど、その合間をぬってセバスチャン・ピロット監督『さよなら、退屈なレオニー』を見たりしました。
最近流行りの(でもないか。普遍的なテーマか)とにかく不機嫌な十代女子の青春物語かとちょっとナメてかかったのですが、お話自体は確かにそうだけど、あらゆることのバランスが大変心地よく、良い映画だった。おお、と声を出してしまったくらいポエティックなラストとか、微妙なファッションセンス、音楽もおもしろかった。バイクのシーンにはあのふたりの関係も含めめちゃ胸キュン。
みんなフランス語喋ってるけど舞台はカナダで、よく見るとめっちゃ美人だけどそんなことはマジどうでもいいって感じの主人公レオニー、彼女の周りにはムカつく大人たち、唯一の味方だと思ってた父親、父親のような恋人のようなギター講師、その誰もが別に彼女を助けないってのが良かった。そして何より、ムカついて金属バッドを振り回すレオニーの姿が素晴らしいのでした。