8.03
『セックスの季節』
数週間前のことになりますが、某所で行われた佐々木浩久監督『セックスの季節』を試写で拝見させてもらったのでした(今作はピンク映画『好男好女 セックスの季節』の別編集バージョンだそうな)。
ピンク映画って普段からあんまり見る方じゃないんだけど、それでも、これはピンク映画としてはだいぶ異様なんじゃないか…と私でもびびってしまうような、ぶっ飛んだ作品で、大変興味深く面白かった。
物語としては、芸能事務所の枕営業をめぐる笑えるような笑えないような世界のお話なんだけど、生々しいセックスシーンとゴダールが平然と同じ映画に居座ってて、大人って怖いな…と久々に思ったりした。主演女優の栄川乃亜が、可愛くて刹那的で、良い。
その一方で、ポルノ女優が裸を晒して絡みのシーンを演じる傍ら、性を売り物にする男(に出来ると思ってる)たちがどこまでもバカバカしく、でも多分こういう映画に出演するということは現実では女優の方がリスクが大きくて、そういうことを改めて考えさせてくれる映画だなとも感じました。
東京では8月23日(金曜日)より「OP +フェス2019@テアトル新宿」で上映されるそうなので、是非見るべし。