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8.29

『ニューヨーク公共図書館』

NYの図書館といえば、映画SATCでキャリーが一目で惚れこみビックとの結婚式場に選ぶも未遂に終わったあの運命の場所ですよね!と40になってもそんなことしか言えないのもどうかと思い、今さらフレデリック・ワイズマン監督『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』をようやく見に行った。
なんか異常にヒットしてるらしいですけど、見ながら、今の日本には贅沢過ぎる映画でしょこれ……と感動の気持ちと陰惨たる思いに挟まれて。羨ましいってのも失礼やけど、羨ましい。
移民であるカーネギーの強い思いで作られたという成り立ちから、現在も大部分は寄付で賄われているという図書館は、本当にあらゆる人種、老若男女、障害者も貧困層に開かれて、協力的で、本を貸すだけに収まらない存在であるというアメリカの懐のデカさに圧倒されまくる3時間25分でございました。ほんまに退屈する暇がないくらい、淡々と流れる図書館の日常がユニークで刺激的。TSUTAYAに業務を丸投げしようとしてるこの国の偉いさんが見てもわかんないのかな、この凄さ。わかんねーか。
ワイズマンにしては珍しくわかりやすく思いっきり反トランプが伝わってくるなと思ったけど、撮影されたのはトランプ当選直前らしく、当たり前やけどアメリカも色々大変なのよな。