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9.17

『火口のふたり』

あんまり評判がいいもんで、あんまり気が乗らないけど一応見とくかくらいのノリで荒井晴彦監督『火口のふたり』を見てみたら、これがあんまり悪くなくて、ちょっと意外だった(失礼)。
登場人物はほぼ柄本佑と瀧内公美のふたりのみ、元恋人同士で幼馴染(従兄弟)という男女が延々とセックスするかご飯食べるかだけで出来てる映画なんだけど、大震災とか大噴火とか目の前の現実を余所に、逆にあっさり生活してるふたりが逆に生々しくて、個人的に荒井作品に常に感じる「男の夢物語過ぎ、ええ加減にええよ」ってムカつきが今回はだいぶ控えめな印象(それでもイラっとするセリフは幾つかあったが)。男に対しては「自分が勝手に浮気して勝手に鬱になって何言うとんねん」くらいにしか思えなかったけど、女の子のサバサバした雰囲気が良かったのかな。
それとあの秋田のお祭りは初めて見たけど、確かにぞくっとするような異様な世界で、一度行ってみたい。
ようわからんけど、こういうのもセカイ系って言うのかしらん。