BLOG

9.29

『アス』

『ゲット・アウト』も嫌いじゃないし『トイ・ストーリー4』では声優としても頑張ってるし、結構楽しみにしてたんですけどね、ジョーダン・ピール監督『アス』、ずっこけるほどつまんなくて、がっかり。
冒頭の怪しげな遊園地から、別荘を襲う不穏な空気、そこに現れた自分たちそっくりの「わたしたち」の登場(あの声とか)…、まではマジで怖くてゾクゾクしたんだけど、「なるほど「影」の存在とはアメリカにおける黒人の存在ってことか」とか勝手に解釈してたら、途中から全然そんなこと関係なくなっていくし、なんやこの主人公の一家が特化して呪われたってことでもなく、ただのゾンビパニックものかと思うと、ホラー具合もパニック具合も色々中途半端で、ダメなゾンビ映画あるある「危険ってわかってんねんからさっさと逃げろよ!」と突っ込むポイントが多過ぎて(母親、自ら危険な場所に行き過ぎやし、父親、役立たな過ぎ)、ほんまにその場で思いついたことやってみました的な雑さを感じた。こういう雰囲気にウサギもってくるセンスも苦笑い。
なんか、人気コメディアンが監督一作目で成功してこういう勘違い第二作を撮るって、アメリカでも日本でもある意味わかりやすいなとは思ったけど。
最後のオチも、面白いと思ってやってんねやったら相当キツいっすよ〜と誰か言ってあげなかったのかな…。