10.23
『HiGH&LOW THE WORST』
公開からだいぶ出遅れたのが痛恨の極み、久保茂昭監督『HiGH&LOW THE WORST』をようやく。今回も基本的なドラマ編は未見なので、何百人にも上る出演者の1%も認識できなかったけど、めっちゃ楽しかったので無問題。(頭の)悪そうな若者で混雑していた池袋の劇場、多分我々が最年長でした。
今回は映画版でおなじみの鬼邪高校と、人気漫画「クローズ」「WORST」の奇跡のコラボ作品ということで、舞台は荒れ狂った高校。そこで誰がてっぺんをとるかという、お話自体は昭和の少年漫画そのものの世界。しかしながら、そこではただ喧嘩が強いものが支持されるわけではないという哲学、ドカタのバイトをして知る大人への階段、弱いものはひたすら守るという美学、クスリは絶対にダメというメッセージ…、と色々熱いことが語られております(みんな学ラン着てるけど全然十代に見えないなと笑ってたら、なんと定時制という設定だった…)。詳しくは、私が知る限る一番長いWikipediaを一読下さい。
まあやっぱり今回は高校生のお話ということで、琥珀さんや九十九さんのような大人キャラがいない分ガキたちの喧嘩でしかない(いや琥珀さん以上に中二病なキャラもいないんだけど)のが不満ちゃあ不満だけど、やっぱり圧巻のアクションシーン(絶対ドローン撮影と思ったらカメラマンがワイヤーに吊るされながら撮ってたというから、ハイローはやめられない)、やり過ぎのグラフィティ、アゲアゲの音楽、美しい男たちの肉体、見終わった瞬間には「続編!早く!」と騒いでしまったのでした。
ハイローでは基本的に絶対素手で殴り合うから、鳳仙の奴らが鉄パイプ持ってきた時点で絶対アウトやし、高い場所から石投げるなんて許せない。めっちゃ笑ったけど。