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10.26

『ジョーカー』

一番好きなジョーカーは、きゃっきゃと美術館の絵画にペンキをぶちまけるほどのワルなジャック・ニコルソンなのですが、トッド・フィリップス監督『ジョーカー』を一応。『キング・オブ・コメディ』は未見(『タクシードライバー』もほぼ記憶には残ってない…)。
いやあホアキンくんの肉体と魂を捧げた(あの肋骨よ)渾身のお芝居は本当に凄いと感心したんだけれど、「えージョーカーも所詮は人間だったってことかー」とちょっとがっかり。ジョーカー化するきっかけもよくある話っちゃあ失礼ですけど身の上が不幸過ぎる男子がこじらせた以上のものは感じられず、「男の子って繊細ね…」とちょっと呆れた。カッコいいと思ったシーンは幾つもあったものの、色々深刻ぶることに大袈裟過ぎな気が。『ハングオーバー!』シリーズが好きだっただけに、もっと笑いと涙が混濁しててほしかった(小人症ジョークにはめっちゃ笑ったけど)。彼女とのデートまで妄想だったなんて、悲し過ぎるやろ。あと、これだとマジ金持ちは悪みたいで、辛い。あと、最近のジョーカーに対して『バットマン リターンズ』のキャットウーマンはやっぱり最強最高過ぎると改めて痛感しました(そして『LEGO®︎バットマン』のジョーカーはやっぱり秀逸だと再確認)。
しかしながらこのお話が現代の世界中、特に日本で大ウケしてるってのは大変納得できるので、なんなら今年のハロウィンは渋谷にピエロが溢れ出してバンバン暴動起こして欲しい。
余談ですけど、今回初めてグランドシネマサンシャインのIMAXで見たんですけど、さすがの迫力は素直に感動しました。が、動線はもうちょっとなんとかした方がいい。