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12.16

『マリッジ・ストーリー』

私としたことがだいぶ出遅れたけど、この数日Netflixで見てしまいそうな衝動を抑えた辛さもわかってほしい、ノア・バームバック監督『マリッジ・ストーリー』。夜のアップリンク渋谷はほぼ満席でした。
ニューヨークで活躍中の人気舞台演出家の夫とロス出身の元女優の妻、8歳の可愛い息子。理想的な一家だっただろう彼女たちの離婚話がこじれにこじれる物語。
笑うアダムにキレるアダム、歌うアダムに泣くアダム、そのうえまさかのはんぺんボディまで披露してくれる、と個人的にノア監督に感謝してもしきれないのはもちろんなのですが、それはまあ置いといて(でもちょっとさすがにアダムは鍛え過ぎか)、アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンのやりとりには、イライラしたり苦笑いしたり、芸達者なふたりに感心させられっぱなし。あの大喧嘩のシーンとか、マジ正視できなかった。どんなにムカついても言ったらあかんことって、あるよね…。
ノア監督のほぼ実話という噂ですが、他人事ながらこれを見た元嫁に怒られないかちょっと心配になりました。あと、確かにめっちゃいい女ではあるけれど、ローラ・ダーンってこんなイケイケな女優やったっけ?とちょっとびっくりした。
しかし、15年前には『イカとクジラ』なんて撮ってた監督がこれを撮ること、成長したというのか変わってないというのか、面白いなーと。