12.21
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
日頃の行いが良いからか、サンタさんが一足お先にプレゼントをくれました。アダム・ドライバー主演テリー・ギリアム監督最新作『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』の試写へメリークリスマス。
01年の『ロスト・イン・ラ・マンチャ』を当時の赤か青のシネアミューズで見たこと、ジョニー・デップ主演(?)のその作品がたいそう面白かったことは覚えているのですが、それ以降この監督の映画はそんな真面目に追ってなかったので、今回も「アダムが見れたらまあええか」くらいに思ってたんだけど、これがなかなかバカらしくて憎めなくて、楽しかった。映画のせいで狂ってしまった男たち、20年近くかけて作りたかった映画がこれか!と笑えるような切ないような。
もちろん、チャラ男で女たらしのアダム、夢を追う学生のアダム、ロバとバイクを乗りこなすアダム、踊るアダムにスペイン語を話すアダム、その上はんぺんボディとパンツ一丁の姿までと眼福この上なく。あのでかい図体がごろんごろんとあっちこっちへ転がるさまが、スムーズに進まない映画(と映画内映画)とあいまって、なんともいえない洗練され切れないアダムの存在感が生き生きしてて、素晴らしかったです。白いパンツを履いてる成人男性を生まれて初めてかっこいいと思えました。1月24日(金)から公開だそうなので、行きましょう。