2.08
『his』
最近気になる宮沢氷魚クンをチェックしたいという一点のみで、今泉力哉監督『his』をシネリーブル梅田さんへ。駅から遠いよ。前日譚だというドラマは全然知らず。
田舎の小さな村でひっそりと暮らす青年の元にかつての恋人(男性)が子どもを連れて突然現れ(元彼のセクシャリティがBかGかはあやふや)、その生活に色々変化が起こっていく物語。最初のうちは、若くて美しい男子ふたりのBLか、これはこれでいいんじゃないのと思って見てたんだけど、だんだんと「???」な事態に。
まず、日本のこんな小さな村でカミングアウトして、即村人に受け入れらるって、無理があり過ぎるかと。「つけ火の村」じゃ即死やで。そのときに鈴木慶一にかけられる「ここに根っからの悪い人はいない」って、それ良い助言か?!と思うんだけど。やさしい世界。
そして何より後半の裁判をする流れの前に、物々交換をして生計を立ててる男(……)と無職の男が、なんで親権取れると思った?!まずその裁判費用と弁護士代はどうしたの?!って突っこむ人いなかったのかな。これだと、同性同士のカップルへの偏見以前に、普通に働いてシングルで子育てするしんどさを覚悟してる元妻の方が絶対信頼できると思うんですけど…。ってか逆に偏見助長するだけだと思うんですけど……。
あとまあ、6歳の子どもが都合よくペラペラ大事なこと説明してくれ過ぎ。『マリッジ・ストーリー』の子どもの捉え方との違いにクラクラした。
ということで、今回もやっぱり無理でした。