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2.13

『CATS』

幼少の頃母に連れられて観に行った劇団四季のミュージカルでは猫メイクをして踊り狂う大人たちが怖くてギャン泣きした記憶しかないのですが、まさかその二十数年後にもまったく同じ気持ちになるとは思ってなかった、トム・フーパー監督『CATS』。これは確かに珍作というか駄作というか怪猫ホラー映画というか。なんで人間の体型のままの人間が猫に見えると思った?!なんでそのノリでゴキブリもいけると思った?!ってか、猫ってあんなにゴキブリ食う?!
それに、耳としっぽでかろうじて猫感が演出されてるのにキャラクターによって帽子かぶって服着られたら完全に人間にしか見えないし、ダンスシーンでは普通に靴履いてもうてるし。だから基本的に猫人間は裸なわけで、もろ人間のボディラインをしたオスメスが接近するのがいちいち妙にエロいし、だいたい鉄道猫ってなんやねん、といちいち突っ込むことは無粋なのかもしれませんが、映画としても、すべてがわちゃわちゃし過ぎで全然歌と踊りの楽しさが伝わらず、なかなか残念であった。せっかくの役者さんたちの華麗なバレエ、どうせなら舞台で見たかったかな…。