2.25
『犬鳴村』
暗闇から犬の呻き声が聞こえると「お、ダイアウルフか?」と思ってしまうほどにはGOT脳になってる状態ですが、映画館ではちゃんと頭を入れ替えて、清水崇監督『犬鳴村』を見ました。実在する「犬鳴村」に関する昔からの都市伝説的なものは全然知らなかった(むしろリンチ事件の印象)。
40になっても田舎の山奥にある寂れた日本家屋やトンネルや幽霊の影は怖いもので、それなりにビクビクしながらホラー映画を楽しんだ。しかし後半予想だにしなかったまさかのタイムトラベル獣姦モノへの展開には別の意味でビクビクした。放尿プレイは誰の趣味なのか。
いやそれは全然いいんだけど、ただ怖いだけじゃなくきっちり一族の物語になってるってのはなるほどと感心したのと同時に、もっと無意味に怖いだけでもええんやで…と、怖がりのくせに思う。あとこれは極めて個人的な感覚として、日本のホラー映画で幽霊描写にCG使われると興ざめしてしまう昭和生まれ。だからこそアウディの中の3幽霊は楽しそうでちょっと笑ってしまった。
しかし若い子が大半だった劇場で、彼女たちの「ひゃ!」とか「ぎゃ!」とかの叫び声を聞きながらの鑑賞はなかなか良き。