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2.27

『パラサイト 半地下の家族』

思えば母と二人で映画を見に行くなんて生まれて初めてかもしれない、その記念すべき作品に、オスカーも獲って話題になってるし母は韓流ドラマ好きやから見やすいかなこれを機に格差社会について何か感じてもらえればと、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』をチョイスしてみたけど、本編が終わってクレジットが出た瞬間結構な声量で「しょーもな!」と叫ばれ、終わった。
いや私も元々ポン監督のなにがそんなに良いのか全然わからない派であり、今回も、公開直後からみんなが大興奮してる様子を「そんなアホな」と冷めた目で眺め、そしてようやく見てみて、ずっこけるほど「普通…」としか思えなかったのだが、それがウチの母(在日で、ろくでなしの夫に耐えつつ五人の娘を育てながら一代で成り上がった土建屋)にバレてるのはやっぱりまずいんじゃないかしらん。
前半のテンポよくコメディっぽいノリで進むあたりはヘラヘラ笑いながらそれなりに面白かったけど、だんだん深刻な雰囲気になっていくにつれ、「そんなこと知ってるし…」感が凄い。これで「やっぱり韓国映画は日本より優れている!」とか盛り上がってる人はさすがに、「いや国籍関係なくお前がアホなだけじゃ…」と思わなくもない。というかこれを絶賛してる人たちって誰なんや。
しかしもちろん、アジア映画初のアカデミー賞、大変めでたいし授賞式には感動した。チョカヘヨ〜〜。