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3.02

『1917 命をかけた伝令』

確かにこれはIMAXで見ればよかったと後悔、サム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令』。うっかり通常の上映で見てしまったけど、でも嫌いじゃない。もちろん、「全然全編ワンカットちゃうやん!」とは突っ込んでおいた。一瞬「お、オリヴェイラか?」と思ったけど、多分違う。こんなに音楽で煽らんでもいいんじゃないかと思わなくもなかった。
第一次世界大戦の最中、危険な敵地をくぐり抜けて重要な伝令を届けるという無理ゲーなミッションを任されたパッとしない青年二人の、一日というか数時間というかを追い続けるカメラ。この若者の姿がなかなか切なくて。改めて、戦争っていうか前線って絶対イヤやなサミュエル・フラーも行って後悔したって言ってたなと思ったりした。
めっちゃ危機一髪のタイミングでの爆破シーンの撮影は、その迫力にハラハラしつつ、ここで最後にこの役者がめっちゃ噛んだら終わりなのかと想像する緊張感にもドキドキ。
チョイ役で登場する有名俳優にちゃんと気づけて、「やっと私もイギリス人の見分けがつくようになった!」と喜んだのも束の間、メインの男の子がGOTのトメンとは全然わからなかったのは痛恨の極み。